過去のご挨拶
令和4年(2022年)年頭ご挨拶
今年もまた、コロナ禍での新年のスタートとなりました。
昨年1年間、コロナとともに生きることが引き続き要請される中、皆様におかれましても、これまでとは異なる、新たな発想の下で、日々の生活に対応されてこられたと思います。その中で、医療現場の最前線で対処されている医療従事者の皆様はもちろんのこと、職場、学校、ご家庭とそれぞれの場においてご尽力されているすべての皆様に、心からの敬意を表します。
現在、ワクチン接種が進む一方で、オミクロン株という新たな変異株にも直面していますが、私どもハンブルク総領事館は、在留邦人の皆様、そして日本への渡航等を希望される皆様に対する各種領事サービスを、途切れることなく提供するよう、日々努めております。また、随時改訂されるドイツ全体の、そして北独4州の防疫・水際措置について、領事メールや当館HPを通じての情報提供にも尽力しております。今後もこうしたサービスがより多くの在留邦人の皆様に確実に届くよう、在留届の提出・変更(当館HP上で可能)を引き続きよろしくお願いいたします。
2021年の日独交流160周年は、現下の状況も踏まえ、本年3月末まで延長されました。デジタル媒体を利用しての交流・文化行事なども多々開催され、北独4州内の独日協会をはじめ多くの友人の皆様に支えられ、新たな形での協力も進展しています。神戸市ハンブルク間での協力覚書署名式、豊橋市ヴォルフスブルク間パートナーシティ提携10周年記念行事など地方自治体間交流もオンライン形式で開催されました。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会も、これまでとは異なる形でしたが、選手や関係者のご尽力により、ここ北独地域でも温かく受け止められ、未来に向けての勇気と希望を与えてくれました。また、東日本大震災の発生から10年に際しての追悼オンライン行事を通じてのドイツの皆様の心からの応援に改めて感謝するとともに、2010年来の大阪市ハンブルク間の青少年消防団交流を基盤とした第1回グローバルユース防災サミットがオンラインで開催され、昨夏、ドイツ西部を襲った洪水も踏まえ、防災という地球規模の重要な課題が再認識されました。ドイツ西部洪水による被害者に改めてお見舞い申し上げ、早期の復興を祈念します。
今後も、これまでの素晴らしい相互交流の基盤の上に立ち、対面及びオンラインでの未来志向の行事を実現していきたいと考えています。
コロナ禍が続き、様々な困難や閉塞感に直面する毎日ですが、皆で支えあい、この試練を乗り越えられることを信じ、1日も早くコロナが収束することを願っています。皆様にとってこの1年が、健康で良き年となりますよう、心からお祈りして、私の挨拶とさせていただきます。
令和4年1月4日
在ハンブルク総領事
加藤喜久子
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令和3年(2021年)年頭ご挨拶
令和3年(2021年)の年頭に当たり、一言ご挨拶申し上げます。
今年は、コロナ禍という未曾有の状況の中での新しい年のスタートとなりました。去年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、今までに経験したことのない状況の中で、これまでとは全く異なった日常生活が要請されることとなり、皆様におかれましても、いろいろな困難に直面する日々の連続だったと思います。その中で、医療現場の最前線で対処されてこられた医療従事者の皆様はもちろんのこと、職場、学校、ご家庭とそれぞれの場においてできる限りの対応をされてきたすべての皆様に心からの敬意を表したいと思います。
こうした状況の中において、私どもハンブルク総領事館は、在留邦人の皆様、そして日本への渡航等を希望される皆様に対する各種領事サービスを、これまでどおり、また途切れることなく提供するよう、日々努めております。更に、随時改訂されるドイツ全体の、そして北独4州それぞれにおける防疫・水際措置についての情報提供にも尽力しております。今後もこうしたサービスがより多くの在留邦人の皆様に確実に届くよう、在留届の提出・変更(当館HP上で可能)を引き続きよろしくお願いいたします。
さて、今年2021年は、日独交流160周年に当たります。これまで長年にわたって構築されてきた日独関係を更に発展させるための良き機会となればと思っています。私が着任して2年半の間にも、関係者のご尽力により、日本と北独4州との関係は着実に具体化、進展して参りました。現下の状況ゆえ、従来とは異なる形での対応が要請されるかもしれませんが、こういう時であればこそ、関係される皆様と知恵を出し合い、これまでの素晴らしい相互交流の基盤を強化し、未来につなげていくような行事を実現していきたいと考えています。
コロナとともに生きていかなくてはならない新たな日常が今しばし続くという厳しい現実を受け止めつつも、我々の先人達がそうしてきたように、必ずやこの試練を乗り越えられることを信じて、引き続き、適切な予防措置と自律的な行動を心がけていければと思います。
皆様が健康でこの1年を過ごされ、良き年となりますよう、心からお祈りして、私の挨拶とさせていただきます。
令和3年1月5日
在ハンブルク総領事
加藤喜久子
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令和2年(2020年)年頭ご挨拶

令和2年(2020年)の年頭に当たり,一言ご挨拶申し上げます。
令和として初めてのお正月を迎え,皆様におかれましては,新たな年の良きスタートを切られたこととお慶び申し上げます。
いよいよ2020年東京オリンピック・パラリンピックの年を迎えました。当ハンブルク総領事館が管轄します北ドイツ4州においても,すでに昨2019年から,東京五輪に向けたプレイベントやホストタウンとの交流が行われており,アスリートの方々はもちろんのこと,ドイツの皆さんの日本への関心がとても高まっています。こうした機運を捉え,今年も引き続き,北ドイツ各州を訪問し,「日本の今」を的確にお伝えしていきたいと思っております。
昨年も,日本と北ドイツとの間では様々な交流が活発に行われました。地方自治体間交流としては,3月のアルトゥスマン・ニーダーザクセン州副首相兼経済相の訪日を皮切りに,姉妹都市提携30周年の大阪市・ハンブルク間では,8月のチェンチャー・ハンブルク州首相の訪日,9月の松井大阪市長の来独と,両市長による相互訪問が初めて実現しました。10月には,内堀福島県知事が来独され,福島県・ハンブルク間でのエネルギー分野における連携覚書が署名されました。毎年活発な相互訪問が行われている鳴門市・リューネブルク姉妹都市提携は45周年を,福井県・ハールブルク郡・ヴィンゼン市の三者間姉妹提携は20周年を迎え,鳴門市からは泉市長以下,同市の友好親善訪問団が,福井県からは同県友好親善訪問団が来独されました。国政レベルでは,9月に日独友好議員連盟(川崎会長,城内事務局長)が同議員連盟としては初めてハンブルクを訪問された他,外務省,経産省,環境省の政務レベルが相次いでハンブルク,ニーダーザクセン州を訪問されました。
昨年2月に発効した日EU経済連携協定は,北ドイツ経済界の日本への関心を一層高めました。また,再生可能エネルギー分野で先進的な北ドイツ各州は,より効率的なエネルギー源としての水素に注目し,日本の先進的な水素の利活用に高い関心を寄せています。
このように,日・北ドイツ関係は,政治,経済,科学技術,学術,スポーツ等の幅広い分野において,2020年も引き続きより緊密化していくポテンシャルを有しています。更に,2021年には,日独交流160周年も控えています。当総領事館としましては,こうした二国間関係の発展の後押しとなるような活動を,様々な形で継続していきたいと思っております。
また,北ドイツ4州に居住される邦人の皆様のお役に立てるような領事サービスを提供し,皆様が安全な生活が送られるよう,今後とも全力を挙げて取り組んでまいります。
本年が皆様にとりまして,素晴らしい1年となりますことを心からお祈りして,私の挨拶とさせていただきます。
令和2年1月
在ハンブルク総領事
加藤 喜久子
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平成31年(2019年)年頭ご挨拶
平成31年(2019年)の年頭に当たり,一言ご挨拶申し上げます。
昨年7月の着任以来,当館の管轄州である北ドイツ4州,すなわち,ハンブルク州,ニーダーザクセン州,シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州およびブレーメン州の現在の状況をまずは把握しようと,各州の州都をはじめ,可能な限り,日本と関係の深い姉妹都市・地域,独日協会等の友好団体等を訪問させていただくよう努めてまいりました。しかしながら,名誉総領事の時代も含めると140年を数える日本と北ドイツとの関係は,あまりにも深く,多岐にわたり,また各分野でご活躍されている多数の日本の皆様をお訪ねすることは,半年で到底かなうものではありません。今年も引き続き,各方面を訪問させていただきたいと思っております。
昨年も,日本・北ドイツ間の関係は,様々な分野で進展が見られました。たとえば文化面では,全独レベルで開催された文化事業「DAIKU2018」は,日本でベートーベンの交響曲第九番が徳島県鳴門市板東俘虜収容所のドイツ兵により初演されてから100周年の機会に,年間を通じて,記念コンサートや行事が日独双方で開催されました。特に,鳴門市はリューネブルクと姉妹都市であり,また徳島県はニーダーザクセン州と姉妹提携にあるため,日独双方の関係者の人的交流がさかんに行われました。また経済面では,日本・北ドイツ間協力の顕著な傾向として,再生可能エネルギー分野における具体的な協力の進展がありました。3月には神戸市とハンブルクとの間で,環境・エネルギー分野における共同宣言が,また4月には小田原市とオスナブリュクとの間では,持続可能なまちづくりも向けた都市間協力に関する共同発表がが,9月にはエネルギー・エージェンシー福島とハンブルク・再生可能エネルギークラスター間での連携覚書がそれぞれ署名されました。
さて,今年は,日本においては大きな行事を多数控えております。今年1月に御在位30周年を迎えられた天皇陛下は,4月30日に御退位され,翌5月1日には皇太子殿下が御即位されます。新しい元号は,4月1日に発表される予定です。
また,6月末にはG20大阪サミットが,またG20関係閣僚会合は年間を通じて日本各地で開催されます。さらには,ラグビーワールドカップも9月から11月にかけて日本各地で開催されます。そして,2020年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックです。
日本・北ドイツ関係では,大阪市・ハンブルク姉妹提携は30周年を迎えます。この機会に両自治体間の一層の友好・協力関係が進展することを祈っています。ハンブルク・アルスター湖畔に日本から友好の印として最初に桜が植えられて,今年で52年目を迎えますが,5月末の桜祭りは,すでにハンブルクの風物詩の1つとなっています。今年は6月1日~5日にロータリークラブの世界大会がハンブルクで開催されることもあり,世界中のロータリアンにも美しい桜を愛でていただけることでしょう。
日EU経済連携協定も,この2月1日に発効する運びとなりました。日本と北ドイツ4州との間の経済関係をより一層発展させるはずみになることは言うまでもありません。
当総領事館としましては,本年も引き続き,北ドイツ4州に居住される邦人の皆様が安全な生活が送られるよう,努めてまいります。また,日系企業の皆様のさらなる事業展開において何らご支援できることがあればさせていただきたいと思います。そして,今の日本を正しく北ドイツの皆様に理解いただけるような発信に努めていきたいと思います。
本年が皆様にとりまして良き年となりますことを心からお祈りしつつ,私の挨拶とさせていただきます。
平成31年1月
在ハンブルク総領事
加藤 喜久子
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着任のご挨拶
皆様、はじめまして。 この度、7月上旬にハンブルク総領事として着任いたしました加藤喜久子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
まずは、この度の西日本における豪雨災害で、皆様のご親族、ご友人で被害にあわれた方々に心からお見舞い申し上げます。
ハンブルクは、ボン大学での外務省在外研修後の最初の在外勤務地であり、1988年から90年の2年間を過ごさせていただいた思い出深い土地です。今回、28年ぶりに当地で勤務させていただくことになり、大変光栄に思っております。
皆様ご案内のとおり、ハンブルク総領事館は、ハンブルク州、ニーダーザクセン州、シュレスヴィッヒ・ホルシュタイン州、ブレーメン州の4つの州を管轄しております。ハンブルクという伝統的な国際港湾都市を中心に、古くから日本とのつながりが非常に深い地域であり、ハンブルクに日本の総領事館が置かれたのは明治43年(1910年)と今から108年も前のことです。今日までに、戦争により一時的に閉鎖になった時期や、近年、領事事務所であった時期もありましたが、2016年から再び総領事館として活動しております。このことは、それだけ長い間、邦人の皆様がこの地域で生活され、経済、科学、学術、文化など様々な分野で活躍されてきたことを示すものであります。現在も、これら4州には、120余りの日系企業が進出し、5000人余の邦人の皆様が生活されております。
その時々の時代の要請を受け、地域、社会も変化していきます。実際、私が前回当地を離任してからの28年の間に、ドイツは統一され、EU統合が進むという大きな変化がありました。また、ハンブルクには国連海洋法条約に基づく紛争の平和的解決を目的とした常設の国際海洋法裁判所が設置され、実績を積み重ねてきています。このように世の中は変遷していきますが、総領事館の主要な任務は、いつの時代にあっても、こちらにお住まいの邦人の皆様や当地をご旅行の皆様のお役にたてる領事サービスを提供することに変わりはありません。特に、昨今は、邦人の皆様の安全確保は重要課題であり、総領事館としても全力をあげて取り組んでおり、領事メールなどのサービスもより一層充実させてきています。また、総領事館の窓口はもちろんのこと、ハノーファー、ブレーメンにおいても随時領事出張サービスを行っておりますので、各種機会を是非活用いただくとともに、ご意見等お聞かせ願えればと思います。
当地域には、独日協会をはじめとする多数の日独二国間友好団体がかねてより存在し、そうした団体の関係者のご尽力もあり、伝統的に北ドイツ各地と日本との間で深い友好関係が築かれてきています。特に本年2018年は、ベートーベンの交響曲第九番が、徳島県にあった板東俘虜収容所のドイツ人によって日本で初めて演奏されてから100周年にあたり、日本およびドイツの各地において、100周年を記念した第九コンサートが開催されてきています。徳島県とニーダーザクセン州は友好関係にあり、また第九が初演された鳴門市とリューネブルク市は姉妹関係あるなど、「DAIKU2018」は当地域にとっては特に意義あるものといえましょう。
今後とも、引き続き皆様のご支援も賜りつつ、正しい日本の今を伝え、適切な発信を行いながら、当地ドイツ社会との各分野における交流・協力関係を一層深めていくために、総領事館としても各種活動に積極的に取り組んで参りたいと思います。
どうかくれぐれもよろしくお願いいたします。
平成30年7月13日
在ハンブルク総領事
加藤 喜久子