加藤総領事からの年頭のご挨拶
令和2年(2020年)の年頭に当たり,一言ご挨拶申し上げます。
令和として初めてのお正月を迎え,皆様におかれましては,新たな年の良きスタートを切られたこととお慶び申し上げます。
いよいよ2020年東京オリンピック・パラリンピックの年を迎えました。当ハンブルク総領事館が管轄します北ドイツ4州においても,すでに昨2019年から,東京五輪に向けたプレイベントやホストタウンとの交流が行われており,アスリートの方々はもちろんのこと,ドイツの皆さんの日本への関心がとても高まっています。こうした機運を捉え,今年も引き続き,北ドイツ各州を訪問し,「日本の今」を的確にお伝えしていきたいと思っております。
昨年も,日本と北ドイツとの間では様々な交流が活発に行われました。地方自治体間交流としては,3月のアルトゥスマン・ニーダーザクセン州副首相兼経済相の訪日を皮切りに,姉妹都市提携30周年の大阪市・ハンブルク間では,8月のチェンチャー・ハンブルク州首相の訪日,9月の松井大阪市長の来独と,両市長による相互訪問が初めて実現しました。10月には,内堀福島県知事が来独され,福島県・ハンブルク間でのエネルギー分野における連携覚書が署名されました。毎年活発な相互訪問が行われている鳴門市・リューネブルク姉妹都市提携は45周年を,福井県・ハールブルク郡・ヴィンゼン市の三者間姉妹提携は20周年を迎え,鳴門市からは泉市長以下,同市の友好親善訪問団が,福井県からは同県友好親善訪問団が来独されました。国政レベルでは,9月に日独友好議員連盟(川崎会長,城内事務局長)が同議員連盟としては初めてハンブルクを訪問された他,外務省,経産省,環境省の政務レベルが相次いでハンブルク,ニーダーザクセン州を訪問されました。
昨年2月に発効した日EU経済連携協定は,北ドイツ経済界の日本への関心を一層高めました。また,再生可能エネルギー分野で先進的な北ドイツ各州は,より効率的なエネルギー源としての水素に注目し,日本の先進的な水素の利活用に高い関心を寄せています。
このように,日・北ドイツ関係は,政治,経済,科学技術,学術,スポーツ等の幅広い分野において,2020年も引き続きより緊密化していくポテンシャルを有しています。更に,2021年には,日独交流160周年も控えています。当総領事館としましては,こうした二国間関係の発展の後押しとなるような活動を,様々な形で継続していきたいと思っております。
また,北ドイツ4州に居住される邦人の皆様のお役に立てるような領事サービスを提供し,皆様が安全な生活が送られるよう,今後とも全力を挙げて取り組んでまいります。
本年が皆様にとりまして,素晴らしい1年となりますことを心からお祈りして,私の挨拶とさせていただきます。
令和2年1月
在ハンブルク総領事
加藤 喜久子