令和7年春の外国人叙勲 ケント・ジョージ・ナガノ・ハンブルク州立歌劇場及びハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団総合音楽監督への叙勲

令和7年4月29日
 令和7年4月29日付けで、令和7年春の外国人叙勲の受章者名簿が公開されました。
 今回、当館管轄州(ハンブルク州、ブレーメン州、ニーダーザクセン州、シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州)からは、以下の方への叙勲が決定しました。
KENT NAGANO ©Dominik Odenkirchen
旭日中綬章
ケント・ジョージ・ナガノ氏
ハンブルク州立歌劇場及びハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団総合音楽監督
 ナガノ氏は、ハンブルク州立歌劇場総合音楽監督及びハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団総合音楽監督として、出身国である米国と日本との間に留まらず、ドイツにおいて15年以上にわたり音楽を通じた日独文化交流の促進に貢献されてきました。また、平成23年のバイエルン州立歌劇場の来日公演に際しては、バイエルン州立管弦楽団を同管弦楽団総合音楽監督として指揮し、同公演は、日独交流150周年事業のハイライトのひとつにもなりました。
 また、同氏は、令和4年に観世流能楽師・山本章弘氏とともに、能作品『月乃卯(つきのうさぎ)』を共同制作する等、日本伝統芸能である能楽とクラシック音楽の融合の試みを通じて我が国の音楽文化を向上することにも寄与されています。
 さらに同氏は、我が国における平成23年3月の東日本大震災や令和4年熊本地震震災復興に際してチャリティーコンサートを数多く指揮する等、指揮者としての専門性を活かして積極的にチャリティー活動に従事され、震災復興支援と対日理解の促進に大きく貢献されました。
 こうした長年に渡るクラシック音楽を通じた日独友好の親善への功績が認められ、平成20年秋の旭日小綬賞受章に続き、今回の再叙勲となりました。